内容紹介
専門職倫理は,専門職が何らかの判断を行う際の判断基準を示すものであり,社会的な信頼を得るためにも専門職が倫理観をもち,専門職倫理に従いながら実践を行っていくことが必要である.本書は,専門職に求められる価値と倫理,先端医科学研究と倫理,医学における倫理,看護倫理,社会福祉における倫理,また専門職倫理で重視される人権,さらに,倫理をめぐる課題・ジレンマやその解決方法について記されている.
目次
はじめに
日本認知症ケア学会教科書編纂委員会
執筆者一覧
第1章 専門職に求められる価値と倫理
Ⅰ.価値について
Ⅱ.個人価値と専門価値
Ⅲ.生命と社会に関する価値
Ⅳ.社会福祉と価値
Ⅴ.社会福祉専門職の価値と倫理
Ⅵ.社会福祉専門職の専門価値と倫理原則
1.人間の尊厳
2.社会正義
Ⅶ.価値・倫理の意味
第2章 先端医科学研究と倫理
Ⅰ.「生命倫理」とはなにか
Ⅱ.倫理の原点・出発点は,被験者の保護
1.医学研究倫理策定の歴史と日本の現状
2.3つの倫理原則
3.説明と同意
4.無償原則と第三者審査
Ⅲ.先端医療のルール;「人」からさまざまな人体要素へ
1.人体要素の法的位置づけ;人体は人か物か
2.アメリカ式とヨーロッパ式;2つの理念型
Ⅳ.日本のこれまでの対応と今後の課題
第3章 医学における倫理
Ⅰ.はじめに
Ⅱ.医学の特徴と医の倫理;4つのHによる象徴化
Ⅲ.医の倫理に関する歴史的な流れ
Ⅳ.バイオエシックスとは
Ⅴ.医師の職業倫理について
Ⅵ.死に対する考え方の変遷について
第4章 看護倫理
Ⅰ.はじめに
Ⅱ.看護倫理とは
Ⅲ.看護倫理における重要なキーワード
1.倫理的ジレンマ
2.倫理綱領(A Code of Ethics)
3.患者のアドボカシー
4.倫理原則
1)自律尊重原則
2)善行の原則
3)無危害原則
4)正義(公平性)原則
Ⅳ.倫理における意志決定
1.倫理的意思決定のための枠組み;事例を基に
1)第1ステップ;倫理的問題に気づく
2)第2ステップ;事実関係を得る
3)第3ステップ;さまざまな倫理的側面から介入を検討する
4)第4ステップ;実際に行動してみて,評価してみる
Ⅴ.最後に
第5章 社会福祉における倫理
Ⅰ.社会福祉における倫理の根底にある考え方
Ⅱ.社会福祉における倫理
1.サービス利用者を個別に扱いケアを行う
2.サービス利用者に対して非審判的な態度で接する
3.サービス利用者の自己決定を尊重する
4.サービス利用者の環境に配慮しながら適切なサービスやサポートを受けることができるように支援を行う
5.サービス利用者の秘密を保持する
6.サービス利用者に対して専門職としての説明責任を果たし,専門的な知識や技術を身につけ,適切なケアや
サービスを提供する
Ⅲ.社会福祉の倫理が影響を与える専門的実践
第6章 人の尊厳と人権
Ⅰ.はじめに
Ⅱ.人権保障とは
1.人権とは
2.人権のカタログと水準
1)人権のカタログ
2)水準
3.人権保障の理念,原理,原則
4.憲法の歴史観,世界観
Ⅲ.人権保障の意義
1.恩恵,権利,人権
2.思想から制度(システム)へ
3.裁判を受ける権利と人権保障の発展
4.だれの権利か;国民の権利から人びとの権利
5.だれが保障するのか;国の義務と責任
Ⅳ.ヒューマンパワー=人権保障のにない手への途
1.自己決定の危険性
1)強制された自己決定にならないために;自由意思と選択の自由
2)認知症;だれが,どのように意思確認するか
3)認知症と尊厳死
4)安全と拘束;本人,家族,専門家
2.人権のにない手への途
Ⅴ.おわりに;21世紀を人権の世紀に
第7章 倫理的課題とジレンマの状況
第8章 倫理的ジレンマを解決するための方法
索 引
日本認知症ケア学会教科書編纂委員会
執筆者一覧
第1章 専門職に求められる価値と倫理
Ⅰ.価値について
Ⅱ.個人価値と専門価値
Ⅲ.生命と社会に関する価値
Ⅳ.社会福祉と価値
Ⅴ.社会福祉専門職の価値と倫理
Ⅵ.社会福祉専門職の専門価値と倫理原則
1.人間の尊厳
2.社会正義
Ⅶ.価値・倫理の意味
第2章 先端医科学研究と倫理
Ⅰ.「生命倫理」とはなにか
Ⅱ.倫理の原点・出発点は,被験者の保護
1.医学研究倫理策定の歴史と日本の現状
2.3つの倫理原則
3.説明と同意
4.無償原則と第三者審査
Ⅲ.先端医療のルール;「人」からさまざまな人体要素へ
1.人体要素の法的位置づけ;人体は人か物か
2.アメリカ式とヨーロッパ式;2つの理念型
Ⅳ.日本のこれまでの対応と今後の課題
第3章 医学における倫理
Ⅰ.はじめに
Ⅱ.医学の特徴と医の倫理;4つのHによる象徴化
Ⅲ.医の倫理に関する歴史的な流れ
Ⅳ.バイオエシックスとは
Ⅴ.医師の職業倫理について
Ⅵ.死に対する考え方の変遷について
第4章 看護倫理
Ⅰ.はじめに
Ⅱ.看護倫理とは
Ⅲ.看護倫理における重要なキーワード
1.倫理的ジレンマ
2.倫理綱領(A Code of Ethics)
3.患者のアドボカシー
4.倫理原則
1)自律尊重原則
2)善行の原則
3)無危害原則
4)正義(公平性)原則
Ⅳ.倫理における意志決定
1.倫理的意思決定のための枠組み;事例を基に
1)第1ステップ;倫理的問題に気づく
2)第2ステップ;事実関係を得る
3)第3ステップ;さまざまな倫理的側面から介入を検討する
4)第4ステップ;実際に行動してみて,評価してみる
Ⅴ.最後に
第5章 社会福祉における倫理
Ⅰ.社会福祉における倫理の根底にある考え方
Ⅱ.社会福祉における倫理
1.サービス利用者を個別に扱いケアを行う
2.サービス利用者に対して非審判的な態度で接する
3.サービス利用者の自己決定を尊重する
4.サービス利用者の環境に配慮しながら適切なサービスやサポートを受けることができるように支援を行う
5.サービス利用者の秘密を保持する
6.サービス利用者に対して専門職としての説明責任を果たし,専門的な知識や技術を身につけ,適切なケアや
サービスを提供する
Ⅲ.社会福祉の倫理が影響を与える専門的実践
第6章 人の尊厳と人権
Ⅰ.はじめに
Ⅱ.人権保障とは
1.人権とは
2.人権のカタログと水準
1)人権のカタログ
2)水準
3.人権保障の理念,原理,原則
4.憲法の歴史観,世界観
Ⅲ.人権保障の意義
1.恩恵,権利,人権
2.思想から制度(システム)へ
3.裁判を受ける権利と人権保障の発展
4.だれの権利か;国民の権利から人びとの権利
5.だれが保障するのか;国の義務と責任
Ⅳ.ヒューマンパワー=人権保障のにない手への途
1.自己決定の危険性
1)強制された自己決定にならないために;自由意思と選択の自由
2)認知症;だれが,どのように意思確認するか
3)認知症と尊厳死
4)安全と拘束;本人,家族,専門家
2.人権のにない手への途
Ⅴ.おわりに;21世紀を人権の世紀に
第7章 倫理的課題とジレンマの状況
第8章 倫理的ジレンマを解決するための方法
索 引