内容紹介
骨肉腫,ユーイング肉腫など悪性骨軟部腫瘍(肉腫)に対する補助化学療法は,悪性腫瘍に対する補助化学療法の嚆矢として,1970年代に輝かしくがん治療の世界に登場した。それまで,ほぼ不治の病であった骨肉腫の治療成績が,補助化学療法の導入によって一気に5年全生存率60%前後まで改善したという事実は大きな驚きをもって迎えられ,その後の肉腫,固形がんの治療開発に大きな影響を与えてきた。Rosen,Jaffeらによって骨肉腫に対する補助化学療法,患肢温存術が一気に花開いた1972年からの数年間は,Einsteinによる相対性理論の発表によって物理学の世界が一変した1905年にも比肩される肉腫医療の“奇跡の年”といっても過言ではない。
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癌と化学療法 45巻3号 2018年3月号トップへ
【Current Organ Topics】Musculoskeletal Tumor骨・軟部 腫瘍悪性骨軟部腫瘍に対する補助化学療法(2018)
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【Current Organ Topics】Musculoskeletal Tumor骨・軟部 腫瘍悪性骨軟部腫瘍に対する補助化学療法(2018)
▶総括 川井 章