内容紹介
要旨
化学療法においては副作用により食欲低下を来し,低栄養状態に陥ることはまれではない。当院では2009年の嗜好アンケート調査結果から,「化学療法食」を作らずに個別対応食事コメントを11個追加し,計100個以上用意して自由形態食として対応している。その使用状況および実用性について検討した。2013年1月~6月の6か月間,血液内科に入院し化学療法を受けている64名を対象に,個別対応食事コメントの使用状況と食事摂取量の変化を調べた。食事コメントは55名(86%)の患者に対して使用された。使用回数は延べ2,462回で,新規コメントは35%に使用されていた。追加・変更は191回され,食事摂取量の増加につながったものは70%であり,化学療法中の個人差の大きい嗜好に対応しやすい個別対応食事コメントは食事摂取の支援に有用であった。
目次
化学療法においては副作用により食欲低下を来し,低栄養状態に陥ることはまれではない。当院では2009年の嗜好アンケート調査結果から,「化学療法食」を作らずに個別対応食事コメントを11個追加し,計100個以上用意して自由形態食として対応している。その使用状況および実用性について検討した。2013年1月~6月の6か月間,血液内科に入院し化学療法を受けている64名を対象に,個別対応食事コメントの使用状況と食事摂取量の変化を調べた。食事コメントは55名(86%)の患者に対して使用された。使用回数は延べ2,462回で,新規コメントは35%に使用されていた。追加・変更は191回され,食事摂取量の増加につながったものは70%であり,化学療法中の個人差の大きい嗜好に対応しやすい個別対応食事コメントは食事摂取の支援に有用であった。