内容紹介
テーマは乳腺・内分泌腫瘍とゲノム医療とした。2017年にわが国ではがんゲノム医療が本格的に始まり,全国11か所の中核拠点病院の設置とともにがん医療が大きく変化する時代へ突入した。本号第12号では臓器として乳がんと甲状腺がんを取り上げたが,今後は特定の臓器の壁を越えて遺伝子変化の有無で腫瘍を分類し,治療を選択する時代となる。がん治療の新薬開発,承認も含めて大きな変革期にあり,免疫チェックポイント阻害剤であるpembrolizumabがその1例である。本号で取り上げていないが,大腸がん,子宮がんなどで重要とされる高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)またはミスマッチ修復機構の欠損(deficient mismatch repair: dMMR)の固形がんに有効性が認められ,保険適応となったことも知っておくべきである。
目次
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癌と化学療法 45巻12号 2018年12月号トップへ
【Current Organ Topics】 Breast and Endocrine Tumor 乳腺・内分泌腫瘍 ゲノム医療と内分泌腫瘍
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▶総括 佐伯俊昭